イサク先生道場、第2弾!

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6月27日(火)、安定のプエブラに行くと言ったフェルナンデス親子について来た私は、午後からイサク先生の道場へと案内していただいた。(イサク先生については「お邪魔しました!」の回を参照)

イサク先生の道場では「一緒に稽古するだけ」と伝えられていた私だったが、気がつけばメインで指導していた。

無茶振りリクエストで指導をすることなんてメキシコ滞在中は日常茶飯事だった。そもそも日本の感覚に当てはめて物事を図ることの方が間違っているとさえ感じ始めていたくらい着々とメキシコタイムになりつつある私がその日指導した内容は、前回の復習とそこで網羅しきれなかった内容を追加し、稽古を構成した。

稽古自体は無事に終わり、手応えのある反応をいただけたのだが、私はこの2ヶ月弱の滞在期間中、空手道を通じてある疑問を抱いていた。それはメキシコにおける空手道がまだまだ発展途上の段階にあるということ。

もちろんこの意見は私の経験に基づき述べているものなので、メキシコ全体を捉えきれているわけではないし、他国と比較しているわけでもない。つまり一概にそうだとは言い切れないのだが、メキシコは過去に世界大会で活躍するほどのスーパースター選手を輩出してきた実績を持つ国だけに、その面影を感じさせない実態に少しギャップを感じていた。

当然空手道を含めたすべての武道に共通して言えるのが「競技が全てではない」。だが、問題は競技に力を入れていないから発展が遅れているということではなく、もっと別に問題があるように思われる。

あまりにも抽象的な発言であるためこれ以上深掘りすることはできないが、一つ言えることは空手道の実力についてはまだまだ発展途上なのかもしれないが、そこにかける「熱量」は申し分ないほどに高い。つまり、これからの行方次第では空手道先進国になるだけの可能性がメキシコには秘められている。

少し上から目線な発言だが、そのような可能性を秘めたメキシコで私のような若者指導者を寛容に受け入れてくれた道場や先生方には感謝の思いしかない。そして、私にも可能性を見出してくれたフィリオ先生にも。これからのメキシコ空手道には目が離せない。

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