ベラクルスでの旅行記

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6月25日(日)は、テカマチャルコから東の方向へ車で約5時間走らせたところにある港の街、ベラクルスへ行ってきた。ここは海水浴のできるビーチが存在し、メキシコでは有名な観光地として知られている。

今回、空手道に関する用事は一切無く、本当に純粋な単なる旅行で訪れたのだが、実は旅行へ行く前、先生とその娘のヤナ、それから私の3人であるやり取りをしていた。それはベラクルスに行くための条件であり、その条件が…

「勝てばベラクルス。負ければ自宅待機」

そう、この旅行は全て前日の大会結果に委ねられていたのである。「だから試合も頑張った」という不純な理由を挙げるつもりはないが、大会で形と組手の両方で優勝した瞬間は優勝したことに対する喜びよりも、「これで誰が文句を言うこともなくベラクルスに行けるぞ」と喜んでいたのはここだけの話。

さて、肝心のベラクルスだが、同じメキシコであるにも関わらずテカマチャルコとは異なり、とにかく蒸し暑い。ビーチとしてふさわしい日照りが我々室内競技で培った肌を襲った。ヤナから借りた日焼け止めも2種類入念に塗っていた私だったがベラクルスの日差しには簡単に負けた。

夜はベラクルスのダウンタウンにも足を運び、港のすぐそのそばで営業している1808年から続く有名な老舗喫茶店を訪問した。その際、私が驚いたのはコーヒーの味もさることながらその作り方である。

まず店員はエスプレッソが注がれた普通のガラスコップを我々の前に持ってくる。そして我々がスプーンでガラスコップを叩くと店員が再びやってきてミルクを頭より高い位置から注いでくれるのだ。さながらドラマ相棒の杉下右京さんのようにである。このツッコミは日本人にしか通じないだろうが、この伝統なのかどうかも分からない謎の二度手間がエンターテイメントとしては非常におもしろい風習だった。

コーヒーをいただいた後は、港の周辺で賑わっていたマーケットも散策。港ならではの楽しませ方も目にした。一つ紹介するならば、例えばお客が真っ暗闇の海の中へコインを放り投げる。すると、先ほどまで綺麗な貝を売っていたおじさんが急に海の中へ飛び込み、そのコインを見つけてはチップとして回収するのだ。芸の道は幅広いと思った。

そんなベラクルス旅行で私が一番感動したのはホテルだった。Express city Plaza hotelと呼ばれるホテル(おそらくチェーン店のホテル)に宿泊したのだが、ホテル内にはGYMやプールなども完備されており、加えてロビーの前にあるプールからは海が一望できる。こんな最高のロケーションホテルに泊まれたことで私にとってベラクルス旅行は最高のHolidayとなった。

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