メキシコで「はじめてのおつかい」はできない

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本日の予定は17:00〜20:00までの道場稽古のみ。

メキシコでの日々は楽しいことばかりだが、一つだけ不便だと感じることがある。それは一人で外出できないということ。

来墨した頃、道場でたくさん稽古しようと考え、「自宅から道場まで歩いて行くことはできますか?」とフィリオ先生に聞いたことがあった。しかし先生の答えはNO。なぜなら私が現在住んでいるテカマチャルコシティにも少なからず危険な地域があるのだと言う。さらに言えば、テカマチャルコシティに住むアジア人は少ない。少ないからこそアジア人が一人で歩くことは非常に目立ってしまうため余計に危険なのだろう。フィリオ先生はそこまで言わなかったが、街を歩いている時もやはり視線を感じるのは事実であり、場所によっては一人では歩けないだろうと感じることもあった。

そのため私はメキシコに来てから1ヶ月が経過するが一人で外出したことはないのだ。ちなみに私の先輩で、国際武道大学を卒業後、エルサルバドルに柔道の青年海外協力隊員として渡航した人がいる。現在はエルサルバドルで日本食レストランを開店するべく奮起されているとのことだが、エルサルバドルもメキシコ以上に危険な国として私は認知していた。しかし、私はメキシコに来てから久しぶりにその先輩にお電話したのだが、その先輩いわく、今では一人で出歩けるほど危険は少なくなっているのだと言う。なんなら「メキシコの方が今では危ないんじゃない?」と言われた。

私よりもアメリカ大陸にいる歴のはるかに長い先輩にそのように言われたため、余計に無駄な動きはしないと誓ってしまった。

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