レジェンド先生方との出会い

未分類

ここ数日、メキシコで長年にわたり日本の武道普及にご尽力されてきた日本人指導者の先生お二人とお会いする機会があった。

一人目は為田善教先生。もともとは天理大学出身で大学卒業と同時にアメリカへ渡り、その後メキシコを活動拠点としてから以降30年以上にわたり現地の方々に指導している。現在はプエブラ栄誉州立自治大学(以降、プエブラ大学)の柔道部監督を務められている。

まさか日本人の先生にお会いできるとは考えてもいなかった私は油断しており、その時私は広大な土地を所有するプエブラ大学に魅了されていた。その中で格闘技場に案内された際、柔道場入った瞬間「あんた日本人か?」と為田先生にお声がけいただいた。

いきなりの日本人登場に一瞬戸惑った私だったが、かねてより聞きたかったメキシコにおける武道事情について先生に質問した。あまりの積極的な質問に若干失礼だったかもしれないが、それでも先生は熱心に私の質問に答えてくれた。

内容については、今後メキシコにおける武道事情をまとめた動画を作成する予定なのでここでは公開しない。しかし、メキシコにおける武道人口や競技レベル、そして指導に関する日本とは異なる難しさなどを丁寧に解説していただいた。


二人目は長田耕一先生。メキシコで50年以上も空手道の普及にご尽力されており、現在はメキシコの空手道連盟や糸東会の相談役としてご活躍されている。

今回は私がメキシコでお世話になっているフィリオ先生のご紹介でお会いする機会を得たのだが、実は為田先生からも長田先生には是非お会いするようご助言をいただいていた。

長田先生は日本人でありながら、過去にはプエブラ大学の副学長を務められるなどメキシコと日本を結ぶ上では欠かせない人物として有名であるため、お会いする直前私は少し緊張していたが、お会いした瞬間、先生はとても柔らかい顔で気さくに話しかけてくださり、私の経歴やメキシコに来た経緯などについても丁寧に耳を傾けてくた。

ちなみに先生の第一声は「君は刺身は好きか?」であり、私は「はい」と答えると昼食に前の日に釣ったマグロとカンパチをご馳走してくれた。

日本食をいただきながら、これまで先生が取り組まれてきたメキシコでの普及活動や、今後さらにメキシコと日本の文化交流が活発化するためには何が必要なのかという点についても、先生が培われていた長年の経験をもとにお話ししていただいた。

お二人とも、私のような小童が抱く大きすぎる夢についても笑うことなく、逆に私が言葉を詰まらせてしまうほど真剣に私の話を聞いてくださいました。

これまで私の知っている、現地で海外と日本の文化交流事業を促進させる日本人指導者の先生は、東欧のハンガリーでご活躍されている剣道の阿部先生と、空手道ではルーマニアの貫名先生だけであった。しかし当然だが、それは国の数だけ各国に様々な先生が存在し、今まさにこうして長田先生と為田先生にお会いできたことは私にとってまた新たな財産となった。

貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。

コメント