言葉の壁を超えたTeaching

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6月5日(月)、本日の流れは以下の通りである。

9:00 起床後、朝食

10:00 GYMでトレーニング

15:00 昼食

17:00〜20:00 道場で稽古

20:30 夕食

生徒の中に、来年ぐらいにも小学生になりそうな幼児がいる。だがその子(ここでは仮にYJと呼称する)は、面白いくらいに空手道に対するやる気がない。なぜ私が面白がっているのかというと、そういう子がどうすれば空手道に興味を示してくれるのか、実験しながら試行錯誤するのが私は好きなのである。

もちろん今日のYJもいつも通りやる気がない。YJはとても元気な子なのだが、先生や先輩の技を見て真似をしてみようという気がないのだ。周りの先輩やお友達もYJに手を焼いている。私は後ろの方で別稽古をしていたのだが、気になったので思わず近づいた。しかし、お察しの通り言葉で彼をやる気にさせることはできない。単純に私がスペイン語を話せないという理由だけでなく、言葉でどうにかなるならとっくに先生や先輩が説得しているだろう。そこで私は考えた結果、彼の前でできる限りダサく動きにして、彼の真似をしてみた。例えば、やる気のないどこを打っているのか分からない中段突きをしているのであれば、顔も変顔にして、できる限りYJの今の動きがダサいんだよということをジェスチャーで伝えた。すると彼は当然、「なんだこの東洋人」と言わんばかりの真顔でこっちを見てくるが、そのダサい動きの後すぐに正しく、そして速い動きで手本を示すと「俺もそれくらいできるわい!」と言わんばかりに頑張って動こうとする。そうして常に自分の中でかっこいい動きを幼児ながらに模索しながら動いていれば確実に動きは良くなっていく。ただこの指導スタイルで気をつけなければいけないことは私の前でだけ頑張る「ずっと見ていないとできない子」になってしまいがちなので注意が必要だ。笑

言葉が通じなくても本人の中で「空手道をもっとやりたい!楽しい!」と思わせる自主性を培わせるテクニックは今も模索中である。

写真はサッカーTシャツを私にくれた道場生との一枚

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